糖尿病網膜症

色の見え方や感じ方には個人差があります。その個人差が大多数の人と比べて大きく、色覚検査で異なった結果を示す人は、医学的に色覚異常と診断されます。では、色覚異常とは、どのような状態で何に気をつければよいのでしょうか。

それでは、色覚異常について、ドクターに聞いてみましょう。

色覚異常というのは色盲とはちがうのでしょうか?
先天性の色覚異常は、色盲とも言われてきましたが、色盲という言葉は、色がまったくからない状態と誤解されやすいため、適切な言葉とはいえません。通常、先天性の色覚異常というと「先天赤緑色覚異常」をさしていますが、色の見え方や感じ方が、正常色覚者と違うだけで、全てが白黒で見えているということではありません。
では、先天赤緑色覚異常の状態では、色をどのように見えているのでしょうか?
同じ先天赤緑色覚異常といっても、色の感じ方は人それぞれです。
ものを見ること自体は他の人と変わりませんが、色の組み合わせによって、ときどき異なる色が似て見えることがあります。
見えづらい色はあるのですか?
似かよって見えてしまう色は、「赤と緑」「橙と黄緑」「茶色と緑」「青と紫」「ピンクと白や灰色」「緑と字灰色や黒」「赤と黒」「ピンクと水色」などがあります。下の図のように、矢印で示した緑系~赤系までの色と、紫~青緑までの色に対して、色の差を小さく感じます。

色の環

先天赤緑色覚異常の人は、どのくらいの割合でいるのですか?
日本人男性で5%、女性では0.2%といわれています。つまり男性は20人に1人で、女性は500人に1人の割合になりますので、決してまれなケースではありません。ちなみに、白人における発生頻度は8~10%といわれているので、およそ10人に1人は先天赤緑色覚異常ということになりますね。
けっこう高い割合ですね。
色覚異常は治療で治るのでしょうか?
残念ながら、科学的に根拠のある有効な治療法はありません。
ときに色覚異常が治ったという話を聞きくことがありますが、練習などで色覚検査表が読めるようになった場合や、暗示的なケースと考えられています。患者さんが主観的に治ったと思うことがあっても、医学的に先天色覚異常が治ることはありません。
そうですが、現在は治療方法がないんですね。
そうなんです。
ただ、色覚異常自体は悪化する心配はありませんし、多くの場合は日常生活に困るようなことはありません。どの大学にも原則として進学可能ですし、普通自動車免許第1種もほとんどの方が取得しています。職業選択に関しては、飛行機のパイロット、自衛官、警察官などの一部において色覚により制限を受ける場合がありますが、現在のところ制限は緩和に向けて見直されていますし、社会全体でみんなが見やすい色環境について見直しが行われています。
なるほど、よくわかりました。
今日はありがとうござました。
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